やる気?モチベーション?違いと上げ方について
やる気とモチベーションって何となく同じような意味で使っていませんか。同じところもありますが、少しだけ違う部分もあるんです。しっかり把握して使うことで、本当の意味でのやる気の起こし方やモチベーションについて上手く説明出来るようになるでしょう。
やる気・モチベーションの違い
それぞれの意味を辞書で調べると
やる気とは
進んで物事をなしとげようとする気持ち
出典:デジタル大辞泉(小学館)
モチベーションとは
1 動機を与えること。動機づけ。
2 物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
やる気とモチベーションは、ほぼ同義で使用出来る事が分かります。
一方で、モチベーションのみに動機を与えること。動機づけ。の意味があります。では、動機とは何でしょうか。
動機とは
1 人が意志を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因。
2 《motive》心理学で、人間や動物に行動を引き起こし、その行動に持続性を与える内的原因。
3 倫理学で、行為をなすべく意志する際、その意志を規定する根拠。義務・欲望・衝動など。
4 ⇒モチーフ2
出典:デジタル大辞泉(小学館)
やる気やモチベーションがポジティブな意味合いで使われるのに対して、動機はポジティブ・ネガティブに関わらず使用出来る中立な言葉ですね。ネガティブな例だと、「犯人の動機は〜」とニュースで聞く事が多いです。心理学の分野ですが、「持続性」という言葉が出てきたのも少し面白いところです。
それぞれの言葉の意味合いが分かりました。次は、具体的な方法を見ていきましょう。
やる気・モチベーションが変化する理由
やる気とモチベーションを同義と捉えた上で、その上げ方について紹介します。まず、やる気が変化する理由は、色々な本で色々書かれていますが、私は主に次の3つだと思っています。
- 内在的
- 外的
- 関係性
それぞれを具体的に見ていきましょう。
内在的な理由でやる気が変化する理由
個人の価値観から物事に興味がある/ないで、やる気が変化します。私の場合、誰からも頼まれていないのに、報酬もないのに、好きな事を延々と調べます。単純に〇〇が好き・嫌い等もこの理由でしょう。それゆえ、なぜやる気が変化したのか気付きやすい事が多いです。他の2つの理由より影響度や持続性に長けていると思います。一方で、この理由は変化しにくいので、一度、やる気を下げる理由になると厄介です。
外的な理由でやる気が変化する理由
外部からの刺激によってやる気が変化します。報酬や評価がこの類です。動機づけの意味でのモチベーションは、これに属する事が多いと思います。刺激に慣れてしまったり、刺激自体がなくなると、やる気が下がるので、変化が必要と思います。3つの中で一番手軽に準備できる事が多いです。
関係性からやる気が変化する理由
他人との関係性によってやる気が変化します。外的な理由と似ているところはあるのですが、相互に影響を与えるというところが違います。他の2つで効果が得られない場合でも、この方法であればやる気が上がる事が多いと思います。私の場合、報酬もない嫌いな仕事も、好きな人となら楽しく出来ます。
以上3つの理由によりやる気は変化します。やる気を上げようと思うと、これらにアプローチする必要があります。
少し補足ですが、一つだけではなく、複数の理由でやる気は形成されていると思います。例えば、あまり興味がない(内在的マイナス要因)頼まれ事だが、報酬はほどほど(外的要因0)にあり、仲の良い友人(関係性プラス要因)の勧めなので、引き受ける。と言ったように、プラスやマイナスに働いている事を総合的に捉え、やる気が形成されていると思います。
やる気・モチベーションの上げ方
具体的にやる気・モチベーションの上げ方を紹介します。
まずは、上記3つの理由に分けて、プラスやマイナスに働いている事を全て書き出します。ない場合は空白でも可能。そして、次を考えてみてください。
- マイナスのものが減らせないか
- プラスのものが増やせないか
- 空白部分にプラスを追記できないか
自分自身でやる気を上げる方法が見つけられ、それを実行することで、やる気は着実に上げれるかと思います。私の場合、会社からある資格取得を勧められた時、あまり気乗りがしなかった事があります。その時に、この方法で何とかやる気を上げて、資格取得までやり遂げました。
まとめ
- やる気とモチベーションはほぼ同義
- モチベーションには動機づけという意味もある
- やる気が変化する理由は、内在的、外的、関係性の3種類ある
- それぞれの理由を具体的に考えるとやる気を上げられる方法が自分自身で見つけられる